漫画「XEVEC(ゼベック)」1話のネタバレ
2020年2月12日(水)週間少年マガジン11号 発売
新連載 XEVEC(ゼベック)
第1話 絶対法令都市
白髪の男と女がビルの裏に二人でいた。何やら契約の話しをしていたようだ。「XEVECゼベック!証文作成、契約成立だ」男はそう言ってさらに続けた。
この街は地獄だ。
…
電車の中で本を読んでいる女子高生の後ろに立っていたサラリーマン。スマホをスカートの下に持っていき、女子高生のパンツを盗撮していた。
女子高生は真後ろのサラリーマンに話しかけた。今謝ればまだ見逃してあげると。
サラリーマンはスマホを弄り何の事だととぼけた。女子高生は後悔するだろうから素直に罪を認めて謝罪するように言うが、サラリーマンは逆切れをした。
人を痴漢みてーに言いやがって証拠はあるのか?なければ痴漢冤罪だ、名誉毀損で賠償金を払ってもらうと。
女子高生は読んでいた本を閉じ、後ろを振り向いて私と戦うつもりなんだと言って不適な笑みをした。
「XEVECゼベック!自律法廷の展開を要請」
そう言って女子高生が前に手のひらと上に向けて出すと、黒い球体が現れた。
女子高生がその球体に向かって盗撮被害を受けた、刑事告訴すると言うと、球体から声がした。受理しました。証拠品の提出を要請します。
女子高生は動画はもう削除してるだろうから周りの人々の視覚ログの捜査を要請、犯行現場が司会に入っていればそれを証拠に提出すると言った。
3件該当、証拠として受理します。
サラリーマンは反論する!手に持ってたスマホが偶然その位置にあっただけだと焦りながら言った。
女子高生は続けた。被告人のバイタル記録の捜査を要請。そしてバイタル記録を見て生殖器の膨張と硬直を確認…サラリーマンがこの時性的に興奮していたのは明らかだと。
電車が駅に着き、ドアが開くとサラリーマンは逃げ出した。
しかしゼベックと呼ばれる黒い球体は判決、有罪と言った。
被告人の自由行動権を剥奪すると言うと霧のようになったゼベックがロープのようになりサラリーマンを縛り上げた。
被害者に対し、鞭打ち刑10打の限定的制裁権が承認されたというと霧のようになったゼベックが女子高生の手元に鞭として現れた。
女子高生は権利執行っと叫びサラリーマンを鞭打った。
悲鳴をあげ出来心だったと謝るサラリーマンであったが、女子高生は遅いと言った。
そしてゼベックに残りの制裁権を公人情報開示権へ変換申請と言った。承認。彼のパーソナルクラウド上の画像データの開示を要求と言うと、多くの盗撮写真が映し出された。
それを見て女子高生は出来心ねぇ?と笑い、ゼベックに常習性の証拠も提出と言った。
サラリーマンはボールペンを口で拾い、女子高生を襲おうと飛びかかった。
“その人物に対する身体的接触権は認められていません”ゼベックは小さな壁のように変わり、ボールペンを防いだ。
女子高生は呆れたように言った。自分で余罪を増やすなんて馬鹿だと。暴行未遂も追加。中傷と恫喝もつけましょうか。
ゼベックは答える。受理しました。
女子高生はさらに続けた。
その上で制裁権を使い、過去の被害者への謝罪及び賠償、個人画像フォルダの継続的な検閲、会社・家族への連絡とニュースサイトへの記事掲載、個人情報の公開、以上の制裁を申請すると。
“あなたの申請は全て承認されました”
人生終わったとその場に崩れ落ちたサラリーマンに目もくれず、後悔するって言ったでしょう?と言ってその場を立ち去った。
この街は天国だ。
…
西暦2057年、この街はミカド・インダストリ社が東京湾内に造った超法治都市ヘミスフィア。
この街では法が物理的な力となって全ての人を平等に守っている。
男子高校生が3人の若者たちに絡まれ殴られようとしていたが、黒い霧が現れ壁のようになって防いだ。
黒い霧の正体は量子AI、XEVECゼベックシステムと呼ばれるものらしい。
この街には全域に目に見えない小さな粒子ロボット、ナノマシンが霧のように散布されており、街にいる人々の五感やバイタルを常にモニターし、その全てがXEVECとリンクしている。
トラブルが起きたらXEVECゼベックに繋げばただちに厳正かつ公正な裁決を行い、守られる者には力を、裁かれる者には罰を与えるという。
女子高生の元に姉から電話が入った。「深月?ヘミスフィアにはもう着いた?」…
姉が深月をヘミスフィアに呼んだらしい。詳しいことは電話じゃ話せない、会って話すと姉は言った。
深月も姉に何があろうと自分だけは姉の味方だと言った。
そして深月は昔の事を思い出していた。深月の名前はシムラ深月(ミツキ)、法曹志望の18歳。小学生の頃は虐められていた。でも姉は自分よりも体の大きな男子にも物怖じせずことばひとつで立ち向かった。
“ルールや決まり事っていうのは元々弱い人々のためにあるの。理不尽な力から弱くても正しい人を守るために。正しさを大切になさい、そうすればルールはいつだってあなたの味方。その力で自分や大切な人を守ることだってできる”
深月は一人で喫茶店にいた。姉から話があると聞いて悪い男に捕まったのではないかと心配になった。
タバコの煙で我にかえった深月。全席禁煙という表示を確認すると隣でタバコを吸っていた白髪の若い男に声をかけた。
「全席禁煙の文字が読めないわけ!?不快だから今すぐタバコを消しなさい!!訴えるわよ!!!」
男は気にもかけず、お好きにどーぞと答えた。
深月はキレてXEVECに申請した。限定的制裁権及び慰謝料の支払いを要求すると。
XEVECに申請が受理されると、深月は満足そうな顔をしていた。
“あなたの申請は棄却されました”
予想外の答えに慌てる深月。男は自分は特別だと答えた。
この店の所有者から喫煙する権利を譲り受けている。タバコで気分を害されたならその責任は俺ではなく、店にある。よって俺は全く悪くないと。
慌てた店員が深月に別の席を用意したと言うも、悪いのはタバコを吸ってる男だと言い、男も深月に言い返した。そして口論をする二人。
不愉快だ!と店を出て行く若い男。深月は店員にあの男は何者なのか聞いた。
店員は以前彼に世話になった時に見返りとしてお金の代わりにいろんな権利を支払ったと言った。
「彼は外法屋クドウ鎮馬(シヅマ)この街で最も自由な男です。」
…
ミツキは姉と連絡が取れないでいた。そしてさっきの男シヅマが姉のヒモなのではと心配になり、姉の部屋に向かった。
ミツキが姉の部屋に入ると、姉は血を流して死んでいた。
ミツキは叫んだ。そして近くに落ちていた包丁に気づいた。お姉ちゃんが自分でするはずなんてない、誰かが!?と考えていると後ろから声が聞こえた。
XEVECゼベックに通報。
帽子をかぶった男が部屋の中に入ってきた。涙を流しながら状況が理解出来ない様子のミツキ。
人の遺体を発見した、密室殺人事件だ、凶器には指紋がついているなどなど。以上に関する証拠データを提出し、
「シムラミツキを殺人班として告発する」
“承認”
ミツキはXEVECによって縛られ身動きが取れなくなった。
あんたがお姉ちゃんを殺したの!?と倒れながら男達を睨むミツキ。
お姉さんを殺したのは君なんだよと笑いながら答えた男。
ミツキは切れて叫んだ。「ふざけるな!!!許さない…殺してやる!!!」
男はありがとうと言い、XEVECゼベックに殺害予告として提出した。受理しました。
そして自分たちの身の安全を守るため、緊急回避として無制限制裁権を申請した。
承認
XEVECゼベックは男たちに実弾拳銃一発分の無制限制裁権が認められた言い、それによって対象を死に至らしめたとして正当防衛成立すると言った。
ミツキはXEVECゼベックに助けてと泣きながらお願いした。
申請は棄却されました。
ミツキは姉の言葉を思い出す。ルールや決まり事は弱い人たちのためにある。
男は法とは正義の味方ではない、上手く扱う者の味方だと言って引き金をひこうとした。
突然銃は消えた。
無制限制裁権は剥奪されました。
「一方的にまくしたてて相手に考えるヒマを与えず権利執行か、公平じゃないな、プロが外部の素人いじめんなよ」シヅマが立っていた。
シヅマの視覚ログを提出することでミツキのアリバイを立証したというシヅマ。審議の余地が残されてる以上、無罪の推定に基づき彼女を殺人犯と断定しての実力行使は出来ないと続けた。
しかし男は反論した。この街では他人に触れる事にすら身体的接触権の承認が要る、身内であるミツキ以外が被害者を刺し殺すなど不可能だと。
シヅマは男の言うとおりだと言った。しかし、この部屋から今すぐ出て行けとも言った。
男は不思議に思った。話はまだおわっていない、シヅマに指図されるいわれもないと。
シヅマはこの部屋の賃貸借契約書を見せた。権利所有者はクドウシヅマ。
「な…なんで…ここお姉ちゃんの部屋じゃ」ミツキは驚いた。
シヅマはミツキの姉との契約で、依頼を受ける報酬の中にここの権利も入っていたと説明した。
そして男たち不退去罪が成立すると言ってXEVECゼベックに限定的制裁権を申請した。
承認。
「悪い子には鉄拳制裁ゲンコツだ、権利執行!!!!」
ナノマシンが大きな手を形づくり、男達3人を吹き飛ばした。
ミツキに何者なのか聞かれたシヅマは答えた。この街は全ての人々が平等に法に守られる。だが、それは裏を返せば法を上手く使いこなせない人間が弱者となる社会だと。
「俺はそんな法的弱者から依頼を受けて法務代行を行う外法屋クドウシヅマだ。」
そしてミツキの姉からミツキを護るように依頼を受けていたと言った。
「外法屋か、なるほどな」
帽子の男はベランダの外、宙に浮いていた。シヅマは特権者かとつぶやいた。
帽子の男は今日は退く、だが我々と戦うなら覚悟しておくことだなと言って行ってしまった。
姉が住んでいたマンションにパトカーや救急車がやってきていた。姉が運ばれていく。
シヅマはミツキにXEVECによる検死と鑑識が済んだ、死の直前彼女のナノマシンのバイタル記録はなぜかオフラインになっていたと言った。
「真相は未だ闇の中だな。」
そして裁判は双方証拠不十分で休廷中、公訴時効、数ヶ月といったところで未解決事件になるまではミツキは街をでられないといった。それを待ってこの街を出るといい。
ミツキはシヅマに確認した。公訴時効ってことは真犯人も無罪放免ってことになると。
「だったら外法屋に依頼する。お姉ちゃんが何故殺されなきゃいけなかったのか、その理由を突き止めて!」
シヅマは相手はこの街ではまず起こりえない殺人事件をたやすく起こすことが出来るような連中であり、相手取るなら相応の報酬をもらわなければ割に合わないと答えた。
「ど…どのくらい…?」
「10億円」
ミツキは持ってるわけないと言いかけると、シヅマは持っていると答えた。ミツキの人権という権利すべてが。
そして全ての人権を差し出したミツキはもう法的には人間じゃなくなる、シヅマにお所有物だと。
ミツキは姉を思い出し答えた。
「たとえ奴隷になろうが所有物になろうが、あたしの心は揺るがない!」
ミツキとシヅマは契約を交わした。「俺のルールは一度請けた依頼は何があろうと完遂することだ、久々のデカいヤマだ徹底的にやるぞ!」
“ここは超法治都市ヘミスフィア、この街ではあらゆる人の正義が平等に法の鎧(XEVECゼベック)によって守られる。”
“そう思っていた、今日までは。法は正義だけの味方ではない。そう言うのならば、私は己の正義を戦って勝ち取ってみせる”
漫画「XEVEC(ゼベック)」1話の感想
近日更新!!
漫画「XEVEC(ゼベック)」1話、2話の考察
近日更新!!
漫画「XEVEC(ゼベック)」1話、2話を無料で読む
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