漫画「彼女、お借りします」153話のネタバレ
2020年8月26日（水） 週刊少年マガジン39号 発売
彼女、お借りします（かのかり）
満足度153 お別れと彼女 ネタバレ
喪服姿の和也は部屋に帰ってくるないその場に倒れこんだ。
「知り合いのお通夜ほどメンタル削られるものはねえな…っ」
「うおーーー俺はどうすればいいんだーっ！！あの時の水原の背中が頭から離れねーっ！！」
“月末には上映会も控えて準備もあるのに全く手につかない…”
「改めて鉄の女って感じだな…」
…
「住所は聞いたんじゃろうな。早よ連れていけ千鶴さんち」
「本当にいくの……？」
「親友のお通夜じゃ店は和男たちに任せてきた」
和也と和也のおばあちゃんは千鶴の実家に向かっていた。
“ばーちゃんのことだしお通夜で泣きじゃくられでもしたら水原に迷惑かかんねーか心配だなー”
受付にいる千鶴を和也と和おばあちゃんは見つけた。
「あっ和さん……」
千鶴も和也達に気が付いた。
「この度は誠に…。困った事があれば何でも言ってくれ千鶴さん」
「…はい、ありがとうございます」
和也は何も言わずに千鶴を見つめていた。
「行くぞ」
和に言われ和也はついて行った。
亡骸の前で和也は泣きそうになった。そして和ばーちゃんの方を見た。
和ばーちゃんは毅然とした態度で話しかけた。
「悲しいな一ノ瀬さん…」
「行こう」
「もっ、もういいのか！？」
「長居は迷惑じゃ。今に会える」
帰り際にも和也は千鶴を見つめていた。
そんな和也に和ばーちゃんは話しかけた。
「強い人じゃな…」
「どんな窮地でも弱音を吐かず気丈に振る舞う。まるで小百合さんを見ているようじゃ…」
「考えろ。恋人にしかできんことは必ずある」
…
和也は部屋で寝ころび思い出していた。
「ぐ…っ！！とはいえどうしろっつーんだー！！」
「ばーちゃんはああ言ってたけど、そもそも俺達は嘘の恋人だし、ただのお隣さんにできることなんかねーっ！！」
“ここんとこずっと距離は近かったけど、それはあくまで女優と映画を作るための協力関係。それがなければただのお隣さん。きっと俺じゃ…役不足……”
「第一平気って言われたら手も足も出せねーじゃねーか！まさに出る幕なしって感じだ」
“でもあんな顔悲しくないはずねーよな”
「なぁ水原俺に何ができる…？俺に…」
その恥ずかしい自己陶酔シーンに私を巻き込まないでくれる！？と千鶴にビンタをされてる姿を和也は想像した。
そしてまた布団に潜り込み悩んだ。
“恋人にしかできんことは必ずある”
“一人で生きていける女なんてこの世にいないっス”
女心ね…
「頼ってみるかっ」
…
私服姿の和也は誰かを待っていた。
「あ、おはよ」
桜沢墨が笑顔でやってきた。
そして石につまずき転んだ。
「あっちょ！！」
和也は声をあげた。
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