漫画「彼女、お借りします」150話のネタバレ
2020年7月29日(水) 週刊少年マガジン35号 発売
彼女、お借りします(かのかり)
満足度150 嘘と彼女③ ネタバレ
千鶴はおばあちゃんの手を握りながら映画を見ていた。
“結局見れたのは最初の10分だけか……もう1時間も目をつむったまま反応がない…きっともうこのまま…”
病室の壁には主演、一ノ瀬ちづるの文字が表示された。
続いて企画、木ノ下和也の文字が表示された。
言わなくていいのか…?俺達のこと…
千鶴は眼をぎゅっとつむった。そして立ち上がり、プロジェクターとパソコンのスイッチを切った。
“馬鹿だな私。また考えてる…”
“分からない。この先一生一度の後悔もしないかなんて分かるはずもない…”
ばーちゃんの命に1ミリの未練も残さないって本当に言えるか…!?
本当に水原に…罪悪感は残らないのかって…
“罪悪感がないなんて言ったら嘘になる。おばあちゃんのためなんて言いながら本当は自分が軽蔑されて傷つきたくないだけなのかもしれない”
“でもそれは伝えても同じこと。悲しませたかもって後悔するかもしれない”
“第一今はもう聞こえてるのかも分からない…たとえ聞こえていたとしても反応がないんじゃ同じこと”
“自分が救われたいだけ。そんなの馬鹿のすることじゃない…”
“女優は嘘をつく仕事。幸せな嘘はある。そうでしょ?おばあちゃん…”
“そうでしょ…?”
千鶴は昔のことを思い出していた。
…
職員室の掃除を頑張ってましたと遅刻を帳消しにしたとき、千鶴はおばあちゃんに女優は嘘をつく仕事でしょ?と言った。
「あらそうかしら」
「いい、ちづる。人の心はね99%の嘘と1%の真実でできてるのよ」
「人は誰しも嘘をつかずには生きていけない。でもそれはそれぞれ大切な一つの真実を守るためだったりするし、それ自体を私はとても悪と呼ぶ気にはなれないわ」
「私はその真実が好きよ。たった1つの真実を表現できるなら99個の嘘をついたって構わない」
「演技の本質はむしろそっちにあるんじゃないかと思ったりする」
…
千鶴の瞳から涙が零れ落ちた。
「分からない…っ」
「私もうっ分からないの…っ!」
「何が正しくて何が間違ってるのか…っ」
「今のおばあちゃんに何を伝えるべきで、何を伝えないべきなのか…っ!!」
千鶴は和也とのやり取りを思い出していた。
「ねぇ教えてよ……おばあちゃん」
「私…っ。どうすればいい…?」
「もう…っ。分からない…っ!!」
「もう何も…分からないの…っ!!」
千鶴は口元を手で押さえ泣き出した。
千鶴の涙をおばあちゃんは眼を閉じたまま手で拭った。
「…ちづる……」
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