漫画「彼女、お借りします」146話のネタバレ
2020年7月1日（水） 週刊少年マガジン31号 発売
彼女、お借りします（かのかり）
満足度146 家族と彼女② ネタバレ
「ちづるあなたに聞きたいことがあるの」
おばあちゃんに聞かれ、何よ聞きたいことって…改まって…と千鶴は答えた。
「ちづる、あなた夢を見続けることに苦しんではいない？祖父母のためにと義務感を抱いて無理をしてはいない？」
千鶴は一瞬考え、それなら平気よ、そりゃ辛いこともたくさんあるけど、私夢を見るのは好きよ。きっとこれからもと答えた。
そして千鶴はやっぱりコーヒー手伝ってくると言って和也の方に向かった。
おばあちゃんは昔のことを思い出した。
…
私は反対です！あんな無責任に応援して！
おばあちゃんはおじいちゃんが千鶴の夢を応援したことに反対していた。
「儂はちづるを応援する！夢は叶う！！」
それもう聞き飽きました！！女優業は畢竟博打！望んで叶う甘い世界じゃ……っ！！
「じゃあ夢は叶わんのか…」
「叶う叶わないは問題ではない。夢が叶うこともある。そのわずかばかりの希望が辛く厳しい現実を生き抜く灯台になる。ならばせめて夢は叶うと言い続ける人間が傍に一人くらいいてもいいじゃないか…。」
勝人さん……
「でもな小百合…もし儂が先に死んだらちづるに聞いてほしいことがある……」
えっ？
「夢を見ることに苦しんではいないか、儂の応援が重荷になどなってはいないか…。ちづるの苦しむ顔など一秒だって見たくはない」
…
“私の負けね…勝人さん…ちづるは私が思っているよりずっと強かった…。現実に屈さず夢を見ることを楽しめる。そんな子に育った…。見てる…？勝人さん…あの子今度映画に出ますよ…。スクリーン一杯にあの子の顔が映り、大好きな演技をのびのびとし、大勢のお客さんに囲まれきっと拍手を受けるんです。いつもの照れた笑顔を浮かべお客さんに会釈をする。なんだかこちらまで気恥ずかしいですね。ねぇまるで立派な女優さんみたいでしょう…？あなたのやったことは間違いじゃなかった…ねぇ…見てる？勝人さん”
和也はおしっこをしながらおばあちゃんに恥ずかしいことを言ったと顔を赤くしていた。
でも下見も滞りなく終わり、見せられる！！と実感していた。
和也がトイレから出てくると千鶴が立っていた。
み、水原待ってたの！？
“水原がどうしてここに！？俺のこと待ちぶせ！？”
「おばあちゃん喜んでた…」
えっ。あっああ…！何より！
「…だから」
「ありがとう。もう一回言いたくて」千鶴は和也の目を見れず、頬を赤く染めながら言った。
そして「さっ先コーヒー買ってるから！」と先に行った。
…
何やら人だかりができて皆何かを心配していた。
これ救急車のやつ！？
え！？大丈夫！？
家族とかは…？
近くにいないの？誰か探してきなよ
どなたかご家族の方ー！？
とにかく早く救急車呼んだ方がよくない！？
…
おばあちゃんが車イスから倒れていた。
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