彼女、お借りします【144話】かのかりネタバレ

彼女、お借りします

漫画「彼女、お借りします」144話のネタバレ

2020年6月17日(水) 週刊少年マガジン29号 発売

彼女、お借りします(かのかり)

満足度144 和也と彼女 ネタバレ

八重森みにはコンビニで買い物かごの中に無表情でスナック菓子を入れていた。

「童貞卒業記念パーティっス!」

みには和也の部屋を訪ねて言った。

は?

「いいっスいいっス照れなくてー、脱チェリーは男の第2の誕生日っス」

「師匠ばぶばぶっスー」

みにはそう言って和也の頭を撫でようとするが、和也はなでんな!と言って拒否した。

「それにしても凄い人との初体験っスねー」

「千鶴さんを知ってしまったら他の女なんてその辺の石ころっスー」

「師匠の今後のセックスライフが心配っス」

みには笑顔で言ったが、和也はイラっとしていた。

「ホントはすぐお祝いしたかったんスけど自分も旅行行ってて」

へーそう、知らんけど

「ってことで中に入らせてもらうっス、ゆっくり描写を」

ちょちょちょ!!と和也は部屋に入ろうとするみにを止めた。

…はぁ

「えーーーっ!?ヤッてないーーーっ!!?」

和也はみにの口を押さえ、千鶴に聞こえてないか千鶴の部屋の玄関を見た。

「嘘でしょ!?ホテルっスよね!?解放的な夏の高原!2人っきりスよね!?」

「21と20の男女が温泉入ってごはんも食べて!同じ部屋で一泊!浴衣は!?浴衣は着ましたか!?ってことはその下は下着っスよね!?」

「自分ヒいてるっス…」師匠ちんちん付いてんスか…

みには小声でヒソヒソガミガミ和也を責め立てた。

撮影でそれ所じゃなかったし!だいだい水原にはそんな気微塵も…と和也は否定した。

っていうかマジざけんな!!その後るかちゃんどんだけ大変だったか!!

「あ、それなら自分もたんこぶ2つできたんでおあいこっスー」

「キセイジジツができてしまえば流石の彼女さんも諦めると思ったんスけど」

人の人生をリモートで勝手に動かすな!!と和也は怒って言った。

「でも進展はあったんスよね…?」

えっ!?和也は撮影旅行の日のことを思い出して無言になった。

「おー師匠絵文字みたいっスー、カオに出てるっスー」

「良かったっスーじゃなきゃ何の為の旅行か分かんないっスー」

撮影の為だろと和也はつっこんだ。

「でもこうなってくると相当難しいっスー、心理学的にもお泊まりして何もなしは友達止まりのケースが多いですし」

「水原さんの慎み深さももはや面倒くさいの域っスー、清楚とも言えますが」

ガチャリ

「ねぇちょっと、ヒソヒソがやばいんだけど」

千鶴が扉をあけてカオを覗かせながら言うと、和也とみには驚いた。

「他の人も住んでるって分かってる!?だいたい近所迷惑って言い出したのはみにちゃんでしょ!?」

そして千鶴は目を細めじーっと見ながら言った。「ところでインフルは良くなったわけ?」

「あっ、ああ楽勝っス、ゴブリン倒すくらいの感じっス」

そしてみには映画のことで和也と話してたと言い訳をした。

「そうだ、9月20日は板橋の映画館よね?私おばあちゃん連れて直接行くから」

和也はもう支援者には告知してあるし、あとは返礼品とチケット送るだけと答えた。

“でもこんな感じで何気ない会話してると仲間って感じがして…やっぱり悪くねぇな…”

コホンッ

和也たちが見るとるかが、じ〜〜〜っと見ていた。

「なっ!!るかちゃん!!どっどうしてここに!?」

和也は驚きながら聞いた。

「ちょっと近くを通りかかったので。彼女なら普通ですよね」

そうだね!普通だね!!

和也はこの状況、るかの雷が落ちると焦っていた。

みにと千鶴も仲間はずれとかではなくたまたまと言い訳をした。

そしてるかは階段を上って言った。

「どうぞご自由に、私別に気にしてませんから。楽しいお話続けて下さい。千鶴さんはただのレンタル彼女だし、八重森さんはただのお隣さん。ウチの彼氏も可愛いお仲間に囲まれてさぞ幸せでしょう」

???

みにと千鶴、そして和也は、るかの様子がおかしいと感じた。

「ね、和也」るかは勝ち誇った様な顔で言った。

!!!!

みに、千鶴は驚き、和也は手をぶんぶんさせて焦った。

「まぁ和也の彼女は私ですし、和也が楽しんでるならそれでいっかななんて」

千鶴は汗を流しながらまじまじと瑠夏を見つめ、みにはがくがくブルブル震えていた。

「あ、とはいえこんな所での立ち話も近所迷惑ですし、お2人ともお部屋に戻られたらいかがですか?」

「じゃ行こっか和也」

「暑いし一緒にシャワーでも浴びましょ?」瑠夏は和也を部屋の中に押し込みながら言い、部屋の中に入っていった。

みには口をあんぐりと大きくあけていた。

「水原さん服脱いでください!!」

なんでよ

「水原さんも夜這いの一つでも仕掛けるっス!」

だからなんでよ!!

「呼び方なんて人それぞれでしょ?恋人なんだから当然じゃない呼び捨てくらい」

千鶴はそう言うと、洗濯してたんだったと部屋に戻っていった。

「…はぁ水原さんは物理ダメージの通らないタイプのラスボスっス」

みにはそう言うと廊下に座り込み、買ってきたお菓子を食べ始めた。

千鶴は洗濯中のドラム式洗濯機の前にしゃがみ込んでいた。

“はぁ、全く何勘違いしてるんだろ。皆してただの呼び名で意味ありげに大事にして。別に普通じゃん。普通…”

そしてしばらくした後、千鶴はつぶやいた。

「和也」

千鶴の顔が赤くなった。

「は!?何いまの馬鹿じゃないの!?」

「かーーーずや!!」るかはベランダの窓をあけて叫んでいた。

ちょちょ、何やってんの!!

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