彼女、お借りします【143話】最新話のネタバレ感想

彼女、お借りします

漫画「彼女、お借りします」143話のネタバレ

2020年6月10日(水) 週刊少年マガジン28号 発売

彼女、お借りします

満足度143 彼女と芽 ネタバレ

板橋第三病院の近く、墨は横断歩道を渡っていると、千鶴が病院に入っていくのを見かけた。

千鶴はおばあさんに誕生日プレゼントと言って新しい入院着を渡した。

千鶴は服のセンスもいいし、いつも助かるわとおばあさんは喜んだ。

「寝てなくていいの?先週末はあんなに大変そうだったのに」

「何よそんな大昔のこと」

「大昔って3日前じゃんっ」

「3日前は大昔よ」

「そんな73歳に私もなりたいわ」

そんな会話をしながら天気の話になった。

にしてもすっかり止んだね、予報では70%だったのにと千鶴が言うと

「私はね、晴れ女なのよ」と言った。

千鶴が生まれた日も大雨だったけど、自分が病院に行ったらピタッと止んだとおばあさんは嬉しそうに話し始めた。

「止めてその話へこむから」と千鶴はいじけた。

おばあさんが雨女の女優は茨の道よと言うと、千鶴は雨の似合う女優になるわと答えた。

そしておばあさんは自分の娘、花澄美のことを話し始めた。

「花澄美も雨女でね、受験も成人式も結婚も全部雨だった」

「勝人さんに車で送り届けられては空に向かいふくれっ面をしてた」

「あなたに良く似て美人で気遣いができて服のセンスも良かったわ」

「でも母より先に死んでしまうだなんて、こんな親不孝者はいないわね」

おばあさんは悲しそうな顔をした。

「…安心して私はおばあちゃんより長生きするから」

「あら、そんな無茶な夢を語るようになったのは誰の影響かしら?」

「…お互い様、だったら寝てて」

千鶴は病室を出て廊下を歩いていると、花を持った墨を見かけた。

「すっ墨ちゃん…っ!」

墨は和也のビラ配りを手伝っていて、千鶴が病院に入っていくのを見かけて、おばあちゃんのお見舞いだと思ったと説明した。

「でもあの人そんなこと一言も…」

千鶴は迷惑を掛けてしまっていたことに頭を悩ませた。

墨はカタカタとスマホに文字を打ち始め、千鶴に見せた。

“クラファン成功したの見た、映画作りはどう?”

「この間クランクアップした…上映会の日程も決まって…今編集の途中……」

千鶴は恥ずかしそうに答えた。

墨は顔を輝かせパチパチパチパチと拍手をした。

「うんありがとう墨ちゃん」

墨は何かを考えると、再度顔を輝かせパチパチパチパチと拍手をした。

「あ、もう一回ね、うん、ありがとう」

そして墨は頬を赤く染めながらスマホに文字を打った。

“和也君、凄く頑張ってた”

“ずっと悩んでた。ちづるちゃんとおばあさんの為に何かできないかって”

“クラウドファンディングやるって決めてからも何度も挫けそうになって…”

“それでもちづるちゃんの為にまた立ち上がって”

“きっと2人の力。ちづるちゃんの想いと、和也君の支え、2人の…力…!”

千鶴は真剣な表情で文字を見続けた。

そして墨は涙を流しながら笑顔で声に出して言った。

「……おめでとうっ」

「うん、ありがとう墨ちゃん!」

「えー…と、こちらが友達の桜沢墨ちゃん」

カッチコッチに固まる墨を千鶴はおばあさんに紹介した。

「あら可愛らしい、大学のお友達かしら」

そっそんなとこ!!と千鶴は焦った。

墨が帰るとおばあさんは話し始めた。

「不思議ね…生真面目でとっつきにくいのがあなたの良さでもあったけど、和也君と付き合いだしてから急にあなたの周りに人が増えたみたい」

そんなんじゃないしっ、ぼっちみたいに言わないでよと千鶴は答えた。

「えっ、違うの…?」

時間がないだけよっ、友達はいるから!

そしておばあさんは映画も大勢で楽しそうねぇと言った。

……それなん…だけどさ…

「9月20日に上映会!?もちろん行くわっ。いよいよ完成!楽しみねぇ!」おばあさんは笑顔で言った。

千鶴も嬉しそうな顔をした。

「そう、完成したの…和也君頑張ったわねぇ…」

…当然でしょプロデューサーなんだから。あれだけ大勢巻き込んで完成できませんでしたじゃ笑えないってと千鶴は答えた。

「あらそうかしら、私は和也君頑張ったと思うわぁ」

それは知らないからよ!だってあの人初めはカメラの使い方も知らなかったんだよ!脚本だって影も形も無かったし。それなのに絶対作れるとか言って!クラファンだって初めは担当の人の許可がなかなか下りなくて。途中で根詰めすぎてごはんだってほとんど食べてなかったんだから!モンエナばっかり飲んで!あれじゃあいつ倒れてもおかしくなかったわね!クラファンだって八重森さんがいなかったらどうなってたか分かんないし!だいたい向こう見ずで無鉄砲で危機管理がなってないのよ!聞いて!蝉の声で撮影がストップした時も無理に追い払おうとして橋から落ちて!5mくらいあるんだよ!?下が河だったから良かったものの地面だったら大ケガじゃあ済まないって!その上ビショビショで皆から心配されて、着替えなきゃって言ったら着替えが“女物”しかなくて、毛曲あの人女装で家まで帰ることになって!

千鶴は楽しそうにおばあさんに話した。

おばあさんは優しい表情で言った。

「……ちづる。人に愛が芽生える瞬間はいつか知ってる…?」

え?

「その人のことを楽しそうに語った時よ」

……そんなんじゃないってっ

和也は支援者リストの宛名を書きながら千鶴とのことを思い出して複雑な表情をしながら頭を抱えていた。

“えーっ!和也さんのおばあちゃんとウチのおばあちゃんって知り合いだったんですかー?なんだ偶然ーっ!運命かもーっ!”

“私おばあちゃんに別れるって言いたくない”

“それでいいじゃないっ”

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